タイトル  : HAL設計室 荒井自邸
建物種類  : 事務所+住宅
所在地  : 松本市開智
仕様  : 木造,一部鉄筋コンクリート2階建て
建築規模  : 193.98㎡
施工会社 株式会社滝澤工務店
竣工 1997年
 

 

 

設計事務所併用の私の自宅です。
開智という場所は比較的緑も多く中心市街地にも近いためとても人気があります。しかしその人気ゆえに敷地が狭く、住宅が密集しています。
商売用と住宅用で最低4台の駐車スペースが必要でした。普通に駐車スペースを設けるとピロティー型の車が丸見えの醜い建物になってしまいます。自宅用の自動車を隠し、来客用の2台の駐車スペースを建物の中央に設けるという、アイデアが浮かびコンクリートで造った現代型の長屋門風建物です。中央の駐車スペースの床は枕木敷き、奥に坪庭を作りヤマモミジを植え、足元に常緑の下生えを植えて、お客様をお迎えするしつらえとしました。
1階には事務所、2階に住宅を設けました。住宅では初めての試みで、床に無垢の杉板を使用し、全館をパネルヒーターのみの暖房としました。部分的にパネルヒーターを使うことは今までにもありましたが全館と言うのは、長野県内でもまだ珍しかった時代です。
事務所の床もアカマツの無垢板張りです。
外壁は現在標準仕様としている荒壁を共同で考えた左官さん、トーワさんとまだ出会う前ですからモルタルを木ゴテで荒し、リシンを吹き付けた仕上げです。この荒々しい仕上げが元になり、今の荒壁になりました。
床の無垢板、外壁の荒壁、パネルヒーター、内部の塗り壁は自宅での実験の結果、HAL設計室の標準仕様となりました。




bk1_top.gif