タイトル | : | 南箕輪の家 |
建物種類 | : | 住宅 |
所在地 | : | 南箕輪村 |
仕様 | : | 木造2階建て |
建築規模 | : | 205.06㎡ |
施工会社 | : | 宮下建設株式会社 |
竣工 | : | 2016年 |
都会に暮らしていたご夫妻が農業をしたいと伊那に移住してきました。しばらく生活してみてこのまま信州の伊那谷に住もうと決心し事務所を訪ねてくれました。
新規営農ですから資金を潤沢に用意することは出来ません。しかし農業のための倉庫や作業場は大きく必要となります。そこで自分で出来る事は少しずつ自分でやっていただくこととし、内部はプラスターボード下地のままお引渡ししました。ご主人が農閑期に少しずつ珪藻土を塗ったり家具を作ったりして今日の形になっています。まさに「生長する家」です。照明器具も施主支給ですし、外壁の塗装もご主人が古い風合いに化学変化を起こす液体(もちろん環境にやさしい液体です)を見つけ出し、ご夫婦で少しずつ塗って下さいました。
もう一つの特徴はパン工房を付属していることです。農閑期のみ開店する自家製の小麦粉を使ったパンやクッキー、ジャムやジュースを販売しています。小さなスペースですがエントランスデッキや室内の窓からは田園風景と共に南アルプスが眺望できる素敵な空間になりました。
引渡しから3年。ようやく竣工写真を撮影できましたがこの住宅は今後もどんどん変わり続けて行くことでしょう。