敷地は佐久の中心街から少し郊外にある農地を小規模開発した住宅地にあります。西側の道路には住宅やアパートが接しており居間部分のプライバシーを守る必要を感じました。
そこで南北に長い敷地の西側に車庫と回廊状のポーチと玄関、そしてインナーの車庫を配置して庭が見えない平面計画としました。庭も南北に長くなるため樹木も縦長に何本も配置されることとなり居間からは奥行きのある豊かな庭が見られる結果となりました。
南端に設計当時は応接間と考えていましたが現在はリモートのための書斎も兼ねています。書斎から北に延びた廊下の突き当りが玄関でその先が食堂となります。食堂と居間は一つの大きな吹き抜け空間となっています。北側にはゆったりとした台所が配置され中央の作業台が特徴的な全てオリジナルキッチンです。窓からは浅間山が綺麗に見えます。鉄平石風タイル貼りテラスにはガラス屋根付きのアウトドアリビングも付属させました。
もう一つの特徴は開放的な浴室です。浴室の南側に洗濯物の内干しコーナーを設け奥行きのある浴室としました。庭の樹木の配置を工夫しているので覗かれる心配がほとんどありませんが念のため電動ブラインドを設置しました。