タイトル | : | 明科の家 I邸 |
建物種類 | : | 住宅 |
所在地 | : | 長野県安曇野市明科 |
仕様 | : | 木造2階建て |
建築規模 | : | 128.01㎡ |
施工会社 | : | (有)田沢川窪建設 |
竣工 | : | 2013年4月 |
完成写真を見ると広々とした敷地にゆったりと建っているように見えますが、建設不可能な農地に囲まれ、しかも既存住宅を残しながら建設するというけっこう技の必要な物件でした。新住宅が完成した後は既存部分を解体して現在の形になっています。
この住宅はパッシブとアクティブが混在したソーラーハウスです。しかしソーラーハウスといういかにも的なデザインを避け、私が普段から設計しているものと変らない住宅を目指しました。
アクティブな手法として、太陽熱でお湯を作り暖房と給湯に利用しています。パッシブな手法としては、室内床の一部をタイル貼りの土間として太陽光を直接受け蓄熱するダイレクトゲインを行っています。太陽熱利用は効率が60%以上ですから、せいぜい20%止まりの太陽光発電よりはるかに効果的です。一番のメリットは昼間蓄熱して夜利用できることです。
勿論平面計画もぬかりありません。アウトドア派の家族が外部から直接入れるよう食堂は1階に、アルプスの雄大な景色を眺められるよう、居間と浴室は2階に設けました。