タイトル | : | 飯縄高原の家 | |
建物種類 | : | 住宅 | |
所在地 | : | 長野県長野市 | |
仕様 | : | 木造2階建て | |
建築規模 | : | 100.25㎡ | |
施工会社 | : | 株式会社 滝澤建設 | |
竣工 | : | 2000年11月 | |
長野方面から初めて依頼を受けた物件です。
飯縄高原の別荘地に住宅を建てたいというアイデアに驚きましたが、長野市内まで車で30分たらずで自然豊かな場所と考えたらとても良いアイデアであることに気づきました。しかも背後の林を抜けるとそこは飯縄高原スキー場のゲレンデです。お二人の共通の趣味であるスキーを満喫するのに最適な場所でした。
問題は予算。超ローコストのご希望をかなえるため最もシンプルな形としました。長方形平面の切妻屋根、言ってしまえばただの小屋です。2階建てですが柱の長さを4メートルに押さえました。普通2階建てに使う柱は上下あわせて6メートル必要ですが、4メートルという既成長さにあわせることで構造材のコストを抑えることができました。
そのかわり内部空間は伸び伸びとした大空間です。延べ30坪ですが居間・食堂に予算も面積も集中させた結果ゆったりとくつろげる空間が出来ました。居間のはき出し窓から続くウッドデッキは傾斜地のため地面から2メートルほどの高さです。まるで樹上生活をしているような気分になります。窓から見える樹木にも気を使っています。設計前に主だった樹木をすべて測量し、主要な窓からどのように見えるか、検討を重ねました。当然ですが樹木の伐採は建物の下とアプローチに限って最小限に抑えました。
収納上手の奥様のお陰でいつもすっきり美しくたもたれた室内からは四季折々の風景が楽しめます。